初心者のために、不動産売買のコツをわかりやすく解説
不動産売買を成功させるコツをご案内します
- 中立な立場から、不動産売買を成功させるコツを解説します。
- FP監修による、確かで実用的なノウハウをご提供します。
- 初心者の方に、スムーズにご理解いただけるよう、わかりやすく説明しています。
不動産売買を難しくする6つのリスクとは?
不動産の売り買いは、一般消費者が経験する中でも、もっとも高額な取り引きです。
そのことだけでも大きなプレッシャーですが、不動産売買特有の難しさは他にもあります。
不動産売買を難しくする6つのリスク
- 売買契約、登記、借り入れ、瑕疵担保責任など、複数の法律の分野にまたがる。
- 宅地建物取引士、司法書士、銀行員など、複数の異なる専門家とかかわる。
- 不動産の相場は、一般消費者にわかりにくい。
- 相対取引なので、想定通りにならないことが多い。
- 不動産会社の人には独特の気質があり、意識のズレが起こりやすい。
- 全国展開している、大手の不動産仲介会社はない。
わかりにくそうな点を、いくつか補足説明します。
不動産売買は、複数の専門分野にまたがる
1件の不動産売買が、複数の専門分野にまたがります。そして、その一つ一つについて専門家がいます。
専門家に依頼すると費用が発生しますが、適正価格であっても、お高く感じることが多いです。
専門家に依頼しないで、自分で手続きを進めることはできますが、その分勉強したり調べる必要があり、それはそれで負担になります。
しっかりした不動産業者に仲介してもらえば、一通りのサービスをパッケージで提供してくれます。
つまり、頼れる不動産業者を見つけるのが近道です。
不動産の相場はわかりにくい
不動産にも相場はありますが、けっこう幅があります。
そのときどきの市場動向(全体的な上がり下がり)に影響を受けます。さらに、1年の間でも、取り引きが活発な時期と低調になる時期があります。
また、不動産売買は相対取引なので、“縁”に大きく左右されます。
そうしたことは、日常的に不動産取引に関わっている不動産業者には感じ取れるかもしれませんが、一般の消費者にはつかみどころがありません。
やはり、頼りになる不動産業者を押さえておきたいです。
不動産業界人特有の気質
不動産会社が仲介して、売買を成立させると、成功報酬として仲介手数料を受け取ることができます。
逆に言うと、どれだけ手間ひまかけても、取り引きが成立しないと、タダ働きになってしまいます。
また、やはり上で説明しましたが、いくらで売れるか、いつ頃売れるかは、やってみないとわかりません。
そういう仕事のせいか、不動産業界には、強引だったりせっかちな人が多いようです。
悪気はなくテキパキと事を推し進めたいだけなのですが、高額取引だけにじっくり判断したいこちらと、すれ違いがちです。
不動産業者に委託する場合、担当者との相性も要チェックです。
全国展開している、大手の不動産仲介会社はない
大手の不動産仲介会社でも、店舗数は300以下で、首都圏・近畿圏といった大都市圏に集中しています。
信頼できる大手に仲介してもらいたくても、できる人は限られます。
もっとも、大手の不動産会社のほうが、地元の不動産会社より優れているとは限りません。
とはいえ、大手は、業務のマニュアル化、コンプライアンス(法令遵守)、社員研修などに熱心なので、極端にひどい接客は少ないです。
不動産売却を成功に導く不動産一括査定
上でご説明したように、不動産売買には、他の商取引にはない難しさがいくつもあります。
それらを、一般消費者が、個人の頑張りで乗り切るのは難しいし、危険ですらあります。
そこで売買を仲介してくれる、不動産売買のプロに依頼する方法があります。
依頼すると手数料はかかりますが、もろもろのリスクを回避できるので、メリットは十分です。
不動産一括査定サイト
ふだんの生活で不動産業界とかかわりのない人が、高額取引を任せる不動産会社を見つけるのは、難しいことです。
幸い、その難しさを引き下げてくれる不動産一括査定というサービスが、広がっています。
不動産一括査定サイト(サービス)を利用すると、あなたの売りたいと思っている不動産情報と個人情報を入れるだけで、適切な不動産会社を自動的にマッチングし、複数の不動産会社へ一度に査定依頼が行えます。
不動産一括査定サイトには、次のようなメリット、デメリットがあります。
メリット |
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デメリット |
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不動産一括査定サイトで申し込むときに、業者からの連絡をメールに限定することはできます。
ただ、行儀の悪い業者はいるようで、それでも電話をかけてくる恐れはあります。
しかし、そうしたデメリットがあるとしても、上にあげた2つのメリットは大きいです。
そして、不動産一括査定サイト以外の方法で、この2つのことを実現するのは困難です。
おおすすめする、不動産業者の選び方
不動産業者探しの成功率を上げるために、次のような探し方、選び方をご提案します。
いくつか補足説明をします。
不動産一括査定サイトを通して相場を知る
上でご説明したように、不動産の価格相場はわかりにくいです。
もっとも詳しいのは、不動産売買に日々かかわっている不動産業者です。
そうした複数の人たちによる査定額はとても参考になります。
ただし、ご注意いただきたい点が2つあります。
査定額の取扱い上の注意点
- サイトで入力した情報にもとづ査定額は、概算の金額(正式な査定には実地見聞が必須)。
- アピールするために、実態より高めの査定額を提示する業者がある。
ある程度の数の査定結果が集まったら、他社より極端に高額な査定を取り除きましょう。
査定額の幅は、意外と大きいことが多いですが、極端に高いものには警戒が必要です。
選定の第一条件は、担当者の言葉をどこまで信頼できるか
不動産を売りに出したものの、購入希望者がなかなかあらわれなかったら、売出価格や条件の見直しを、検討せざるをなくなります。
そのときには、競合する物件の状況や、問い合わせてくれた人たちの反応など、もっぱら不動産業者が提供する情報を元に、判断することなります。
もしその段階で、業者の言葉を信用できなくなったら、身動きを取れなくなってしまいます。
不動産業者を選ぶときのチェックポイントはいろいろありますが、一番優先していただきたいのは、その業者、つまり店長や担当者の言葉を信頼できるか?という点です。
具体的には、次のようなことが重要です。
業者を選ぶときの着眼点
- 時刻、書類、提案などの約束を、きちんと守ってくれるか。
- 連絡をマメに、タイミングよくしてくれるか。
- 市場動向、相場、売却の進め方などが頭に入っているか(質問したら即答できるか)。
- 素人の「なぜ」にわかりやすく答えてくれるか。
不動産業界の人たちは、一般消費者にとって、不動産の売買が複雑でわかりにくいことを承知しています。
だからこそ、工夫してわかりやすく説明してくれる人もいれば、お茶を濁すようなハッキリしない説明をする人もいます。
同じ質問をすべての業者にして、返答を突き合わせるとか、ネットなどで真偽をチェックするとか、厳しくチェックしてください。