一戸建て売却を成功させるコツと注意点

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一戸建て売却を成功させるコツと注意点

一戸建てを売るときならではの注意点は多いのですか?

マンションなどを売るのと比べて、大きく異なるわけではありません。

ただし、建物と土地をいっしょに売る点は重要な違いです。

また、管理組合があるマンションと違って、建物の状態はオーナー次第です。売るためにリフォームをするかなど、考えることは多いです。

売りに出す前にやっておきたい4つのこと

なるべく高く売るために、最低限やっておきたい4つのことをご説明します。

売りに出す前にやっておきたいこと
  • お隣との境界線を確認する。
  • 外から見えない欠陥や不具合のチェック。
  • 必要なら補修、リフォームする
  • 必要書類の準備。

以下で補足説明します。

お隣との境界線を確認

スムーズに売却するために、敷地の境界をはっきりさせておく必要があります。

まずは、ご自分の土地に境界標があるか、それがしっかり固定されているかを、確認してください。

境界標の材質や大きさ等に関する制約は特にありませんが、コンクリート杭、プラスチック杭、金属標(プレート、鋲)等が一般的です。

コンクリート杭
プラスチック杭
金属標(プレート)
金属標(鋲)

境界標は、例えば下図のように、敷地のすべての角のところに設置されているはずです。

境界標の設置例

もれなく設置されているかを確認し、もし漏れが見つかったら、土地家屋調査士に相談して設置しましょう。

境界標が問題なく設置されていたら、エアコンの室外機、雨樋などが越境していないかも、チェックしておきたいです。

外から見えない欠陥や不具合のチェック

外から見える欠陥・不具合には、修理するなり、売価を値引きするなりの対策をするでしょう。

問題は、通常使用では気がつかない欠陥・不具合です。

家の売買では、売り主に瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)があり、隠れた欠陥や不具合が売却後に見つかった場合、売主がその補修費用等を負担することになります。

その欠陥・不具合により新たに損害が発生したり、あるいはそれらのせいで購入の目的が果たせなくなるなど、深刻な問題に発展することもあります。

できるだけ売却前に見つけておきたいです。

不安なときは、売る前に建物診断を専門会社に依頼しましょう。

必要なら補修、リフォームする

建物の状態によっては、リフォームしてから売ったほうがいい場合や、更地にして土地売却に切り替えたほうがいい場合もあります。

不動産業者などと相談してご判断ください。

なお、補修歴・リフォーム歴は、アピールポイントになったり、売価の設定に影響することがあるので、書き出しておきましょう。

必要書類の準備

必要書類の数が多いので、売却を決めたら、早めに準備に着手してください。

通常なら必要になる書類を下にまとめました。ただし、*はケース・バイ・ケースです(不要なこともあります)。

売りに出すときに必要
  • 登記簿謄本または登記事項証明書
  • 売買契約書
  • 重要事項説明書
  • 登記済権利書または登記識別情報
  • 土地測量図・境界確認書
  • 固定資産税納税通知書および固定資産税評価証明書
  • 物件の図面
  • 設備の仕様書
  • 建築確認済証および検査済証
  • 耐震診断報告書*
  • アスベスト使用調査報告書*
引き渡しに必要
  • 本人確認書類
  • 実印
  • 印鑑証明書
  • 住民票*
  • 代金の振り込み先*
  • ローン残高証明書またはローン返済予定表*

不動産業者の見つけ方、選び方

不動産業者の選定は、家売却の基本(流れ・相場・税金・費用・査定・業者)で説明したことと、大きくは異なりません。

ただし、一戸建ての売却を多く手がけている業者ばかりではありません。

不動産業者の選び方

これまでの販売実績や平均売却期間も確認し、一戸建ての販売に強い業者を選びましょう。

査定をしてもらったら、査定額だけでなく、その理由・根拠をしっかり聞きましょう。購入検討者に対しても、同じような説明をするはずですから、買い手の身になって、説得力があるかチェックしてください。

また、どのような販売活動をしてくれるのかを、事前に確認しましょう。

担当者も要チェック

すぐに買い手が見つからなかったら、売価を下げるとか、リフォームをして魅力を高めるなど、重要な相談を担当者とおこないます。

いくら立派な不動産会社に委託しても、ご自分の担当者を信頼できないと、悩まされます。

担当者に熱意が感じられない、こちらの質問に手際よく返答してくれないなど、小さな不満であっても、後に大きな結果につながるかもしれません。

担当者を信頼できそうにないなら、変更を要望しましょう。

内覧を成功させるためにやっておきたいこと

内覧とは、購入を検討している人たちによる見学です。

内覧のためにやっておくこと

普通に整理整頓してキレイな状態にするだけですが、とくに次のことを意識してください。

  • 屋内の掃除、整理整頓
  • 水回り(キッチン、バス、トイレ)はとくに念入りに掃除
  • 庭やベランダも整理整頓。
  • 照明を付けるなど、室内を明るく。
  • 換気し、生活臭などを感じさせないように。

必要であれば、ハウスクリーニングの専門家に依頼しましょう。

直接会うときは、感じよく

内覧のときに購入を検討している人と会うときは、感じよく、親切に接しましょう。

中古物件の売買では、もともと住んでいた人に対する心象が、購入の判断に意外と大きく影響します。

印象の悪い人が、10年20年生活していた家で暮らすのは気が進まない、という心理です。

不動産一括査定サイト

一戸建てを売るときに意識していただきたいことを説明しましたが、いろいろなことに気を配らなくてはなりません。

また、リフォームの要否や内覧の準備などで、細かなさじ加減を迷うかもしれません。

頼れる専門家のナビゲートがあるかないかで、大きく違います。

そういう意味で、不動産業者選びは、家売却の成否に大きく影響します。

しかし、ふだん不動産業界と縁のない素人には、査定を依頼する業者を複数見つけるだけでも負担になります。

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